からだはいつだって、「今」「ここ」にいる
「心ここにあらず」とはよく言ったもので、考えてばかりの時って、まるで幽体離脱しているかのよう。
ここじゃない、どこかに
今じゃない、いつかに
いとも簡単に行けてしまう。
「頭のなか」は自由空間。宇宙にだって、どこへだって行ける。
これがしあわせな気分になる妄想なら、害はない。注意が必要なのは、かつての私のように、ぐるぐる思考で自分にダメ出しし続けるなど、考えすぎちゃう人。
何が害かって、まず、脳疲労の原因になる。脳は集中している時よりもぼ~っとしている時のほうがエネルギーを消費しているということが今では明らかになっている。
思い起こせば、当時の私はいつも疲れていた。疲れているから、頑張れない。頑張れない自分に腹を立てていた。自己嫌悪のループ。
これは、私の個人的な経験だけど、「他人は鏡」で、自分に腹を立ててた時は、大抵、他人に対しても攻撃的だった。通勤途中の道で、駅の構内で、自分より前を歩いている人間が邪魔だと感じたら、心のなかで「邪魔だ。ノロマ!」って怒ってた。(もちろん、本当に口に出したりしないけど。)小さなことが気になる。イライラする。
そこで、「からだ」の話。
思考の世界では過去や未来、あるいは想像上のファンタジーの世界に簡単にいける。でも、肉体はどうか?
聞くまでもないですね。からだは「今」にしか存在できない。
だから、「心ここにあらず」状態 から、意識を「今」「ここ」に戻すには、「からだ」を使うんです。「今」へ意識を戻すアンカー⚓として。
呼吸に意識を集中させる。
五感を丁寧に感じてみる。
そのようなことです。
ところであなたは、考えるのに忙しくて多少の体の不調なら見過ごしてしまう。あるいは体のケアがいい加減になっていませんか?
こころとからだは切り離せません。体調や生活習慣も心のコンディションに大きく影響しています。
考えすぎて、自分にも他人にも腹を立てていたあの頃。もし、あのとき呼吸に意識を戻せていたら、何か変わっていたでしょうか。
あなたも今、試してみてください。
一度、深く息を吸って、吐く。
からだの感覚を丁寧に感じながら。
それだけで、頭のなかが少しだけ静かになりませんか。


